参議院選挙です。投票に行きましょう。

Uncategorized

2025年7月20日(日)は、参議院選挙です。皆さんぜひ投票に行きましょう。

お金の話で言うと、昨年末の衆議院選挙後に103万円の壁の議論が勃発し、夏の参議院選挙の目玉になると言われていましたが、今回の参議院選挙では外国人問題などに焦点があつまり、年収の壁の議論はだいぶトーンダウンした気がします。
結局、前回の衆議院議員選挙後から年収の壁が議論されましたが、その結果、働き控えは解消に向かっているのかは甚だ疑問です。

以前のコラムにも記載しましたが、103万円の「税の壁」は超えても影響は少なく、106万円の「社会保険料の壁」が働き控えの原因になっています。103万円の壁は2025年度の税制改正で控除額が引き上げられたため、所得税が発生し始める年収額も引きあがることとなりました。ただし、この年収額を超えたとしても、超えた部分しか所得税がかからないため、影響は限られたものとなります。なお、配偶者の税扶養に入っている場合は、配偶者が受ける不要控除がなくなりますが、具体的な負担額の違いは配偶者の収入額によります。
一方、106万円の壁のほうは、政府側で事業主側への支援などが検討されています。この106万円の壁をこえると社会保険料を支払う必要が発生し、厚生年金や健康保険組合に加入できる代わりに、その分手取り額は減ってしまうため、確実に「壁」となります。この問題については、いかに事業主側に社会保険料を負担(折半)してもらえるかが重要になるため、事業主側への支援という制度となり、働く側にはわかりにくい対策になってしまっているのは事実かと思います。

 

結果的に、今回の選挙での注目としてはトーンダウンしてしまったのですが、働き控えの解消という問題については、きちんと働き控えが解消されるまで対策を進めてもらいたいですね。
選挙でアピールして注目浴びて、選挙が終わったら骨抜きや的外れの議論しかしないのでは、残念で仕方ありませんので。

コメント