資産分散について -相関係数-

金融資産運用

今日はご自身のポートフォリオをあらためて整理してみましょう。

ポートフォリオとは金融商品の組み合わせのことを言いますが、以前、分散投資のメリットの記事で、お互いに違う値動きをする「株式」「債券」「不動産」に分散投資をするのが良いと説明しました。
株、債券、不動産などの各資産は景気局⾯によって値動きに違いがあります。例えば、景気拡⼤局⾯には株価は上昇しますが、債券はインフレ抑制のため利上げが⾏われ価格が下落します。⼀⽅、景気後退局⾯では株価は下落しますが、債券は景気刺激のため利下げが⾏われ価格が上昇します。

これら、複数の資産の値動きの連動性を表す指標を「相関係数」といい、1から-1までの範囲で表されます。相関係数が1に近づくほど同じ値動きをする傾向が強く、-1に近づくほど逆⽅向の値動きをする傾向が強くなります。また、0に近づくほど、値動きには連動性がなくなります。
以下の図を見るとお分かりになりますが、国内株式と国内債券の直近10年間の相関係数は-0.17のため、「連動性なし」から「逆⽅向の値動き」にあるといえます。

引用:JPモルガン・アセットマネジメント Guide to the Markets

 

上図で引用した、JPモルガン・アセットマネジメントのページでは、株式、債券、不動産(REIT)の各指標が、日本、米国、新興国と別れていますし、ゴールドや米ドル・円の係数も記載されているので、非常に参考になります。

ご自身が投資を始める際、ご自身の資産形成の目標(目標時期や目標金額)を決めた後、目標リターンやリスク許容度にあわせたポートフォリオを決めたと思います。
ポートフォリオを決めた後も、放置しておかずに、定期的な見直しをすることが有用になりますので、ご自身のポートフォリオが分散投資できているかをあらためて確認してみるとよいでしょう。

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