このところ「物価高」が続いていますね。食料品やガソリン価格が高騰しており、実感している方も多いのではないでしょうか。
総務省が発表する消費者物価指数(CPI)を見ると、2025年の年平均で前年比3.2%増加、2020年からの比較で11.9%増加、前年2月の同月比で1.3%増加という数値でした。
日本がデフレから脱却するため、日銀はインフレ目標を2%(※)と定めましたが、現在はその目標値を大きく上回っています。
※2013年1月に「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%に設定。
「良いインフレ」や「自然なインフレ」であれば、先に給与・賃金の上昇や需要の高騰があり、徐々に物価が上がっていくのですが、今回の場合は、コロナによる生産や物流のストップから始まり、現在世界で起きている紛争によるエネルギーや食糧価格の高騰がなどが主な原因で、どちらかと言えば「悪いインフレ」かと思います。
とは言え、今年の春闘では各企業ともに組合要求に対する満額回答が目立ったり、日経平均株価も上昇を続けるなど、悪いインフレによる物価高の影響を少しずつ改善する雰囲気もありますが、まだまだ物価高の影響を乗り越えられるほどの雰囲気にはなっていないかと思います。
そこで、ファイナンシャルプランナーとしての提言としては、インフレから資産を守る投資を続けることに尽きます。
先ほどの消費者物価指数では、2020年からの比較で11.9%増加となっていました。5年で紙幣の価値が1割以上減った形になります。また、仮に日銀のインフレ目標2%が35年続くと紙幣の価値は現在の2分の1になります。(1.02の35乗=1.9999…)
この物価上昇に追いつくだけ毎年賃金が上昇すればよいですが、賃金上昇だけではインフレの伸びには追い付けません。
そのため、どれだけ生活費以外に余剰資金が捻出できるかを見極め、継続的に投資に回すことが大切です。
インフレが続いている間は、米国のS&P500指数や日経平均株価はインフレ率を上回る(※)値動きで推移するので、インフレから資産を守ることができます。一方、日本のバブル崩壊時などがそうでしたが、株価が下がるタイミングでは、インフレが抑圧されデフレ基調となるため、余剰資金ででなく残しておいた生活用資金の範囲内で、低い物価を活かして生活を防衛することを考えるようになります。
※消費者物価指数は2020年からの比較で11.9%増加でしたが、日経平均株価は2020年1月の株価=約23,000円から2026年1月の株価=約50,000円と2倍以上の値上りを見せています。
現在は強いインフレ基調のため、普通貯金に現金を入れておくだけだと、日に日に資産の価値が目減りしていきます。継続的な投資はインフレから資産を守る有効な手段になりますので、自身の資産状況を見極めて上手に使いこなしていきましょう。

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